Microsoftは米国時間10月15日、「Microsoft Windows Codecs Library」と「Visual Studio Code」(VS Code)それぞれに存在する脆弱性に対処する緊急パッチを臨時リリースした。
13日には、月例セキュリティパッチがリリースされ、87件の脆弱性が修正されている。
今回対処されたのは、いずれも「リモートコード実行」(RCE)の脆弱性だ。
1つは「CVE-2020-17022」だ。Microsoftによると攻撃者は、パッチを適用していない「Windows」で実行されているアプリが処理する画像に細工を施すことで、悪意あるコードの実行が可能になるという。
「Windows 10」のすべてのバージョンが影響を受ける。
Codecs Libraryに対するアップデートは、「Microsoft Store」を通じてユーザーのシステムに自動的にインストールされる。
この問題の影響を受けるのは、Microsoft StoreからオプションのHEVCや「HEVC from Device Manufacturer」メディアコーデック(デバイス製造元からのHEVCビデオ拡張機能)をインストールしているユーザーに限られる。
HEVCはオフラインでは配布されておらず、Microsoft Store経由でのみ利用可能となっている。また、「Windows Server」ではサポートされない。
2件目の脆弱性は「CVE-2020-17023」だ。同社によると攻撃者は、VS Codeがロードするpackage.jsonファイルに細工を施すことで、悪意あるコードの実行が可能になるという。
ユーザーの権限次第で、攻撃者のコードは管理者権限で実行できる可能性があり、感染したホストを完全にコントロール可能になる恐れがある。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。