Microsoftは米国時間10月22日、「Salesforce for Teams」アプリのパイロット版をリリースしたと発表した。このアプリにより、営業チームはSalesforceの顧客関係管理(CRM)データを「Microsoft Teams」内で共有できるようになる。
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この統合は、Teamsのチャットやチャネル、タブ上で顧客データにアクセス、データを体系化できるようにし、営業担当者がコラボレーションやミーティングの円滑化を図れるようにすることが目的となっている。
アプリはMicrosoftの「AppSource」ウェブサイト、あるいはMicrosoft Teamsストアからインストール可能だ。今回の統合およびアプリは、「Salesforce Sales Cloud」と「Salesforce Service Cloud」の「Enterprise」エディションまたは「Unlimited」エディションの顧客に対して、追加コストなしで提供される。
TeamsとSalesforceの共同顧客はこのアプリを使用することで、Teamsのチャネルやチャット内で、商談や取引先、ケース、連絡先、リードといったさまざまなSalesforceのレコードに関するメンションが可能になる。
また、ユーザーはTeamsのチャネルやチャットに投稿されたレコードのプレビューが可能になるとともに、Teamsのチャネルタブやチャットにレコードをピン留めできるようになる。さらに、Teams内で販売レコードを編集し、Teamsのチャネルやチャットタブ上にピン留めされた「Salesforce Chatter」フィードのレコードに対話モーメントを投稿できるようになる。
Salesforce CRMとTeamsの統合は、Teamsの競合サービス「Slack」とSalesforceとの統合と非常に似ている。Salesforceは2019年に新しい「Salesforce for Slack」アプリをリリースした。
また、Microsoft傘下のGitHubは最近、Teams向けのGitHubアプリについて発表している。
SalesforceはTeamsとの統合を、ユーザーが利用しているMicrosoftのコミュニケーションツール(Teamsでも「Outlook」や「Excel」でも)に対してSalesforceのサービスを提供する、もう1つの新たな手段として捉えている。
Microsoftはブログで、「Salesforceのメッセージを拡張する統合によって、重要な顧客に関する詳細情報を会話内にそのまま統合でき、会話の適切なコンテキストで詳細を同時に見ることが可能になる。顧客の連絡先情報に関する適切な詳細も、広範なチャットストリーム内で表示されるようになる」としている。
Sales CloudのゼネラルマネージャーでエグゼクティブバイスプレジデントのDoug Camplejohn氏は、「Salesforce CRMとMicrosoft Teamsをつなぐことで、われわれの共通の顧客が、Salesforceの重要な情報やアクションとともに、Teamsのチャットやワークスペースの機能の緊密なつながりからメリットを得られるようになっている。これにより、チームのコラボレーションがより集中的で効率的になる」と述べている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。