パナソニックは11月4日、顔認証APIエンタープライズエディションとSaaSプラットフォームの提供を開始すると発表した。SaaSプラットフォームでは、まず需要が多いという「点呼・勤怠」向けアプリケーションを提供する。
顔認証APIエンタープライズエディションは、2019年11月に発表したスタンダードエディションをベースに、顔認証エンジンにおける認証速度を従来比で最大10倍に高速化した。1時間当たりの照合回数が10万回以上になるアプリに対応できるほか、マスク着用時などの顔の検出率を従来比で3.1倍、顔認証率で2.2倍に向上させた。
また、顔画像を個人情報の1つとして管理したいパートナー企業に、パナソニックがクラウドストレージを提供する。さらに、顔画像の登録時に角度が悪かったり向きが不適切だったりした場合などに検知して、その情報をAPIのレスポンスで返す品質チェック機能も実装している。
SaaSプラットフォームでは、まず顔認証APIと連動する「点呼・勤怠」管理用アプリを提供し、パートナーが顔認証を用いる「点呼・勤怠」サービスの機能を容易に組み込めるほか、開発パートナー向けに顔認証管理ポータルも提供する。また、顔照合用ハードウェアを提供するパートナー向けには、端末用の専用アプリも用意している。