Amazon Web Services(AWS)が、インドに2つ目のAWSリージョンを開設する計画を発表した。また、インフラストラクチャーの拡張に28億ドル(約3000億円)を投資する計画だと報じられている。
新しいリージョンは、テランガーナ州のテクノロジーハブであるハイデラバードに配置され、AWSのアジアパシフィックリージョンの1つとなる。2016年中頃に立ち上げられたムンバイのAWSリージョンに続いて、インドで2つ目のリージョンとなり、3つのアベイラビリティーゾーンを提供する。
AWSのチーフエバンジェリストであるJeff Barr氏は、「テランガーナの州都で、最大の都市でもあるハイデラバードは、ITプロフェッショナルや起業家にとってすでに重要な人材ハブとなっている」と述べた。
「ハイデラバードに開設されるこのインフラストラクチャーリージョンは、われわれが続けているインドへの長期的な投資の最新の事例となる」
ハイデラバードリージョンは2022年中頃に開設される予定だ。運用可能なリージョンと準備中のリージョンを含めると、AWSのグローバルリージョンの合計は最大29になる。AWSは現在、24のリージョン、77のアベイラビリティーゾーンを提供している。
TechCrunchが指摘した通り、テランガーナ州の技術大臣K T Rama Rao氏は現地時間11月6日、AWSは27億7000万ドルを投資し、テランガーナ州に複数のデータセンターを設置しようとしているとツイートした。
ハイデラバードには、2019年にオープンした9.5エーカー(約3万8450平方m)の広大なAmazonキャンパスがあり、従業員1万5000人以上をサポートできるキャパシティを備える。これは、Amazonが米国外で所有する唯一のキャンパスだ。同社はハイデラバードで大規模なカスタマーサービス事業と3つのフルフィルメントセンターも展開している。
AWSは先週、スイスの金融都市チューリッヒに新しい欧州リージョンを開設することを発表した。チューリッヒリージョンは、現在展開されているフランス、ドイツ、アイルランド、イタリア、スウェーデン、英国に次ぐ欧州のリージョンとなる。スペインのAWSリージョンは、2023年までに開設される予定だ。
このほか、インドネシアのジャカルタでのリージョン開設や大阪のフルリージョンへの拡張なども予定されている。
ハイデラバードリージョンは、さらなる開発者、新興企業、エンタープライズ、そして政府、教育、非営利組織などが、インドにあるデータセンターからアプリケーションを稼働させ、エンドユーザーにサービスを提供できるよう支援するとAWSは述べている。
AWSのグローバルインフラストラクチャーおよびカスタマーサポート担当シニアバイスプレジデントPeter DeSantis氏は、「AWSのアジアパシフィック(ムンバイ)リージョンとともに、われわれはさらなる柔軟性と選択肢を顧客に提供しながら、顧客が地域全体でより強化された耐障害性、レジリエンス、可用性を実現するインフラを設計できるようにしている」とした。
Happy to announce the largest FDI in the history of Telangana! After a series of meetings, AWS has finalized investment of ₹20,761 Cr ($ 2.77 Bn) to set up multiple data centers in Telangana
— KTR (@KTRTRS) November 6, 2020
The @AWSCloud Hyd Region is expected to be launched by mid 2022#HappeningHyderabad pic.twitter.com/XuGxFfSFsS
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。