Joe Biden次期大統領の政権移行チームは、就任に向け、政府機関の運営を評価する役割を担う政府機関審査チーム(Agency Review Teams)の主要なメンバーを発表した。シリコンバレーの大手企業が米規制当局の厳しい調査に直面する中、このチームのメンバーにテック業界の幹部が複数名を連ねている。
メンバーのリストには、Airbnb、Alphabet傘下企業、Amazon、Dell、Dropbox、Microsoft傘下LinkedIn、Lyft、Stripe、Uber Technologiesの幹部らの名前がある。
Biden政権は、Googleを相手取った米司法省による独占禁止法違反訴訟や、米連邦取引委員会(FTC)によるAmazonの商慣行の調査など、注目度の高い複数の法的な問題を監督する必要がある。
メンバーのリストによると、Amazonの国際税務対策担当ディレクターTom Sullivan氏は、米国務省を担当するチーム、LinkedInの北米ポリシー部門シニアディレクターNicole Isaac氏は財務省を担当するチームに入っている。これらのメンバーは、政府機関審査チームへの参加を申し出た「Volunteer」とされており、直近の所属先が「情報提供のみを目的として」記載されている。
CNBCが報じているように、チームのリストに、現在Googleに勤務している従業員の名前はないが、Alphabet傘下Sidewalk Labsの従業員が財務省の審査担当チームに入っている。
また、Amazon Web Services(AWS)のエンタープライズストラテジストであるMark Schwartz氏が、米行政管理予算局(OMB)担当チームのメンバーとなっている。同氏は、米国土安全保障省の下部組織、米国市民権・移民局(USCIS)で最高情報責任者(CIO)を務めた経歴を持つ。
Airbnbのパートナーシップおよびイベント担当マネージャーClare Gallagher氏は、米国家安全保障会議(NSC)担当チームに入った。同氏はObama政権下でNSCのスタッフとして働いていた。また、Airbnbの戦略およびプログラムの責任者Divya Kumaraiah氏は、OMB担当チームに加わった。
Uberの最高トラスト、セキュリティ責任者Matt Olsen氏は、インテリジェンスコミュニティー担当チームに参加している。
Will Fields氏は、Alphabet傘下Sidewalk Labsのシニアアソシエイトだ。Sidewalk Labsは、「未来志向の都市設計と最先端の技術を融合し、都市生活を抜本的に改善しようとしている」組織だという。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。