MicrosoftのプレジデントBrad Smith氏は、Joe Biden次期大統領とKamala Harris次期副大統領の選挙勝利を祝う、テクノロジー業界からは初となる公式声明を発表した。
Smith氏は冒頭で、Microsoftが2016年に、当時のDonald Trump次期大統領を祝福したことに言及した。主要な報道機関は先週末に選挙結果を明らかにしたものの、Trump氏はいまだに敗北を認めていないため、同社の当時のメッセージはことさら重みがある。
Smith氏は2016年に、「平和的な権力移行は2世紀以上にわたり、われわれの民主主義を支える永続的で重要な要素であり、それは現在も引き継がれている」と述べていた。
そして同氏は米国時間11月7日、「国家として前進するには、私たちを分断する溝を埋めるために、新たな橋を築かなければならない」とした。
Microsoftの共同創業者Bill Gates氏も、Biden氏とHarris氏を祝福し、新型コロナウイルスの感染拡大に対応し、気候変動と戦うために、新政権と協力するのが楽しみだとコメントした。
「新しい政権および議会の両サイドと協力し、拡大するパンデミックを抑制して、貧困や気候変動などの課題や、自国における不平等や機会などの問題に対処するために、世界中とパートナーを巻き込んで取り組みたい」と、Gates氏はTwitterに投稿した。
Trump氏の大統領就任中に批判のほこ先となっていた、Amazon最高経営責任者(CEO)のJeff Bezos氏は、米国の未来に関する楽観的なメッセージを寄せて、Biden氏とHarris氏を祝福した。
Bezos氏はInstagramへの投稿で、「団結力、共感力、良識は、過ぎ去った時代の特徴ではない。次期大統領の@JoeBiden氏と、次期副大統領の@KamalaHarris氏に祝意を表明したい。米国民は、記録的な数の投票により、私たちの民主主義の強さをあらためて実証した」と述べた。
Apple、Amazon、Cisco、Microsoft、Salesforceなど、米IT大手のCEOが参加するBusiness Roundtableは、Biden氏とHarris氏を祝福し、Trump氏が主張している不正投票によって、選挙結果が変わる可能性は低いと警告した。
「Trump陣営が再集計を求める権利、証拠が存在する場合は、疑惑のある投票違反の調査を求める権利、そして合法的な法的救済手段を行使する権利を尊重しているが、これらのいずれかによって結果が変わるとは考えられない」と、同組織は声明で述べた。
MicrosoftのSmith氏は超党派の協力を呼びかけ、米国が世界のほかの国々と「新たな架け橋を築く」ように促した。
「私たち生きているこの10年は、国境をものともしないウイルスと、国から国へだけでなく、大陸から大陸へと、大気中を移動する炭素によって幕開けした。今日の多くの問題は、米国と世界の他の国々との間における強固な協業が必要だ」(Smith氏)
The New York Timesによると、Biden氏は2021年1月20日の宣誓就任後、パリ協定から離脱するという協定を覆す米国の計画を記した書簡を、国連に送る考えだ。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。