他方で沖電気工業は「Microsoft 365」も活用し、オンライン営業支援やEMS事業部オンライン工場見学を実現している。
オンライン営業支援では、オンラインを活用し、リアルタイムまたはオンデマンドで動画を配信する「M&S Channel」と、オンライン営業や事業部双方向の共同作業を実現する「M&S Salon」を提供することで営業に関わる各部門を支援してきた(M&Sは“マーケティング&サポート”の略称)。
M&S Salonについて千村氏は「各種相談や議論した内容がデータとして蓄積されるため、事業部門や営業部門の連携や情報の統合が可能になった」と利点を述べた。

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同社は群馬県富岡市や埼玉県本庄市、静岡県沼津市などに設けた工場の見学や生産受託した商品の検査などを行ってきたが、同じくコロナ禍で顧客が工場を訪れることが難しい。そこで各工場に複数台のカメラと担当者を配置し、Teams経由でオンライン見学やオンラインによる立ち会い検査する仕組みとしてEMS事業部オンライン工場見学を設けている。
「高解像度4Kカメラを使用し、詳細な動画を送信できるが、無線LANが混雑してしまうことも。そのため、オンライン工場見学用のネットワークを整備した」(千村氏)
千村氏は「オンラインが当たり前という環境を作りたい。全社員を対象にイノベーションマネジメントシステムを導入し、社会文化改革に取り組んでいく」と今後の展望を語った。

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オンライン工場見学の1シーン(出典:沖電気)