NVIDIAは米国時間11月18日、2021会計年度第3四半期決算(10月25日締め)を発表した。アナリストの予想を上回った。株価は時間外取引でわずかに下落した。
売上高は前年同期比57%増の47億3000万ドル、1株当たり利益は2.91ドルだった。
アナリストは売上高を44億2000万ドル、1株当たり利益は2.58ドルと予想していた。
データセンター事業の売上高は、前年同期比162%増の19億ドルとなった。ゲーム事業の売上高は37%増の22億7000万ドルだった。
最高経営責任者(CEO)のJensen Huang氏は、「GeForce RTX GPU」に対する需要は「圧倒的だ」と述べた。
NVIDIAの株価について強気の見方をしているWells FargoのAaron Rakers氏は18日、顧客向けのメモの中で、「投資家には、控えめに受け取られているデータセンター事業の売上高の変動(特に注目すべきなのは元Mellanoxの部門)に注目してもらいたい」と述べている。同氏は、Mellanox事業の6億1500万ドルを除くと、データセンターの中核事業による売上高は12億8600万ドルとなり、同氏独自の予想となる12億9200万ドルは下回ったとしている。
NVIDIAは第4四半期について、売上高を48億ドル(プラスマイナス2%)と予想している。
NVIDIAは、5月に発表した新世代のGPU「A100」シリーズの成功で波に乗っている。Huang氏は、クラウド企業がA100を「グローバルに採用している」と述べた。「また、当社の顧客はNVIDIAの技術を利用し、世界で最もよく知られている一部のAIサービスの本格的な運用に移行している」(Huang氏)
16日には、メモリーを倍増したA100 80GB GPUのほか、新型AIワークステーション「DGX Station A100」を発表している。
NVIDIAは現在、400億ドル(約4兆2500億円)規模となるArmの買収手続きを進めている。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。