日立ソリューションズは、物品の取扱量が増大する物流業における、倉庫への入荷からピッキング、出荷までの業務を効率化できるソリューションの販売を開始する。
このソリューションは、「Scandit Barcode Scanner SDK」を使って物品の入出荷や検品作業の効率化を実現する。「Scandit」による複数コードの一括読み取りで個数確認が容易となり、検品作業を時間短縮するとともに、AR(拡張現実)を用いて業務システムが保持するデータを可視化して検品作業の品質を確保する。
入出荷検品を活用した例
Scanditは世界で1000社以上に導入されている。スマートフォンやタブレットなどのスマートデバイスとそのカメラを活用し、モバイルコンピュータービジョン技術で暗い場所や離れた場所でも複数のバーコードやQRコードを読み取ることができる。また汚れていたり、破れていたりしているコードも高い認識率で読み取ることができ、AR技術で業務システムの情報とリアル空間を組み合わせることができるSDKを提供する。
利用者は入出荷時の検品において、複数の物品に貼り付けられたバーコードやQRコードを一括で読み取ることで、物品の個数確認を迅速化でき、さらに業務システムが保持する出荷先などのデータをバーコード上にARで表示することで、作業者が視覚的に判断できるようになり、作業誤りの防止などに役立てられる。
日立ソリューションズは、Scandit Barcode Scanner SDKをこれまでのライセンス契約に加えて、2020年8月に国内初のパートナー契約を締結した。これにより、物流業、小売業、製造業に向けたソリューションを開発・販売するパートナーに対してもScanditを提供していく。提供価格は個別見積り。