Backlogの使い方(1)--チームのタスクを可視化し、進捗を管理する - (page 3)

鍋島理人 (Innerstudio)

2021-01-26 07:15

(5)カンバンボードとガントチャート

 課題の一覧はタスク表形式だったが、それ以外にも課題を俯瞰して進捗を確認する方法がある。一つは「カンバンボード」だ。これは先程の4つの状態に合わせて、いわゆるカンバン形式でタスクを管理できる機能だ。わざわざ「課題の追加」フォームに入力しなくても、ワンクリックで簡易的に課題を登録したり、ドラッグ&ドロップだけで課題の状態を変更したりできる。小規模なタスク管理であれば、非常に手早く便利な管理方法だ。これは、課題の進捗にフォーカスした管理方法と言えるだろう。

カンバンボード カンバンボード
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 もう一つが「ガントチャート」だ。課題の一覧の隣に、それぞれの課題のスケジュールがグラフ形式で表示されている。スケジュールを見渡して、今後の予定を確認したり、遅れているタスクを把握したりするのに便利な機能だ。

 カンバンボードと異なり課題の追加はできないものの、ドラッグ&ドロップで手軽にスケジュールを変更できる。ただし、一般的なガントチャートツールが備えている、イナヅマ線の表示や、タスクの前後関係を設定する機能などはない。あくまでスケジュール管理にフォーカスした、簡易的な機能と考えるべきだ。

 また、スタンダードプラン以上の有料プランでなければ使えない点も注意する必要がある。しかし、課題にスケジュールが設定されていれば、別途ツールや表を用意することなく、自動的にスケジュールを視覚化してくれるのは非常に便利だ。

ガントチャート ガントチャート
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チームに情報を行き渡らせる

 これらの機能を活用することで、「誰が、いつまでに、何をするか」タスクについての情報を明確にし、タスクの切り分けや、チーム全体への進捗共有、問題の発見と対処をスムーズに行うことができる。しかし、業務に関わる情報はタスク以外にも、様々なドキュメントやファイルが存在する。チームの業務を円滑に進めるには、それらの情報共有も重要だ。幸い、Backlogには情報共有のための機能も備わっている。

 次回の記事では、Backlogの情報共有機能について紹介する。

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