NTTテクノクロスは2月2日、稟議や社内申請の処理を効率化するソフトウェア「BizFront/SmartUI Decision Manager」を発表した。2月8日から販売する。
Windows 7/8.1/10で動作するInternet Explorer 11やGoogle Chromeに映し出した申請フォームに入力した文字を人工知能(AI)で検知し、テンプレートを提案、挿入するスタンドアロンのアプリケーションである。価格は従業員約200人規模で年額100万円から。
(左から)NTTテクノクロス 戦略ビジネス特区 イントラプレナー 安田航氏、同社 取締役 戦略ビジネス特区長 角隆一氏
同社 取締役 戦略ビジネス特区長 角隆一氏は「われわれが今注目しているのはEX(Employee eXperience:従業員体験)ソリューション。少子高齢化で課題になっていた人材確保やコロナ禍における従業員のストレスや不安解消を目指す。今後は(本ソリューションに続いて)多数の職種に対する業務効率化ソリューションを提供していく」と説明した。
リモートワークだと周りに聞けない
社内申請を行う際は、書き込む内容を把握していない現場の従業員と、社内ルールに合致していない申請書を差し戻す管理部門の間で大きな温度差が生じている。戦略ビジネス特区 イントラプレナー 安田航氏は、「われわれのヒアリングでは、1週間に1回チェック項目が増える企業もあった。さらに、とある企業は経費支出伺だけでも数百パターンの書き方がある。これが『差し戻し地獄』が起きる原因」だと現状を語った。
コロナ禍で自宅などからのリモートワークが新常態となったが、「リモートワークに成功している企業ほど、社内ルールが障壁となっている。以前は周りの従業員に聞くか、過去の申請書を参考にすればよかったが、それも今は困難だ」(安田氏)
「既存システムを改修することなく、社内システムを熟知したAIを組み込むことで、従業員を業務ストレスから解放する」(安田氏)ことを目的に、BizFront/SmartUI Decision Managerの提供に至ったと説明する。
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