福井大学病院、総合医療情報システムをパブリッククラウドへ移行

NO BUDGET

2021-03-03 14:14

 福井大学医学部附属病院(福井大学病院)は、総合医療情報システムを刷新し、その中核となる電子カルテシステムをハイブリッドクラウド環境で、IBMのパブリッククラウドである「IBM Cloud」に移行する。本番利用の開始は4月を予定している。国立大学病院の病院情報システムにおけるパブリッククラウドの活用は、国内初の取り組みという。

 電子カルテシステムをIBM Cloudに移行するとともに、放射線画像データのような高解像度かつ大容量のデータを利用するシステムについては「IBM Power System」を含む既存のオンプレミス環境を利用する。

 この電子カルテシステムは「IBM CIS+(Clinical Information System)ソリューション」で、医師、看護師、薬剤師、放射線技師、栄養士などの医療従事者が、職種の枠を超えて効果的に医療情報を共有することで、チーム医療推進による診療の質向上を目指した統合医療情報システムだ。

 基盤として採用されたIBM Cloudは、クラウド向けの商用最先端暗号化方式である「Keep Your Own Key(KYOK)」機能によってサポートされており、医療業界におけるクラウドサービスの利用や活用におけるガイドラインにも対応している。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

注目している大規模言語モデル(LLM)を教えてください

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]