ServiceNowのワクチン管理プラットフォーム、米国土安全保障省が採用

Natalie Gagliordi (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 矢倉美登里 吉武稔夫 (ガリレオ)

2021-03-18 15:43

 ServiceNowの新型コロナウイルスワクチン管理ツールが、米国土安全保障省(DHS)に採用された。同社が米国時間3月17日に発表した。DHSの職員約24万人が、「Operation Vaccinate Our Workforce」活動の一環として、ServiceNowのセルフサービス式ポータルを利用し、情報を見つけたり、ワクチン接種の予約を入れたりできるようにする。

 ServiceNowの「Vaccine Administration Management」は、同社の「Customer Service Management」をベースに構築されており、ワクチンの配布や投与、モニタリングの規模を容易に拡大できるようにする狙いがある。

 ServiceNowは、Vaccine Administration Managementをリリースするにあたって、分断化されたレガシーシステムやサイロ化されたデータなどの問題が原因で、国レベルで遅れていたワクチン展開の「ラストワンマイル」の課題を解決できるようにするとしていた。

 ServiceNowのワクチン管理プラットフォームは、新型コロナワクチン接種を希望するかどうかを個人が選択可能になっており、接種希望者には予約不要な接種会場の場所などの最新情報を提供する。DHSは、「Now Platform」内のジオロケーションサービスを有効にし、ワクチン接種が受けられる最寄りの外来診療所のような、位置情報に基づく情報を職員に提供している。DHSの職員16万人以上が、24時間以内にServiceNowからワクチンに関する通知を受け取ったという。

 ServiceNowの連邦政府担当バイスプレジデントSteve Walters氏は、「Biden政権が掲げたワクチン接種の目標を達成するためには、連邦政府機関が適切なツールを整え、きわめて重要な政府職員が新型コロナワクチンの接種を迅速かつ大規模に受けられるようにすることが不可欠だ」とし、「DHSは、ServiceNowのワクチン管理ソリューションをうまく利用し、24万人以上の職員が、情報を見つけて新型コロナワクチン接種を直接予約する上で必要なツールを持てるようにしている」とコメントした。

 ServiceNowは、ワクチンの接種を実施する機関がワクチンの在庫を管理できるツールなど、ワクチン管理プラットフォームのアップデートも発表した。接種を実施する機関は、ワクチンの在庫をリアルタイムで自動的に追跡し、投与可能なワクチンの数量に基づいて予約の受け付けの開始、中止、あるいは日程を変更することができる。

この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

注目している大規模言語モデル(LLM)を教えてください

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]