ServiceNowは米国時間1月25日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)ワクチンの大規模な配布や管理、監視を容易にする「Vaccine Administration Management」ソリューションの提供を開始したと発表した。

このソリューションは同社の「ServiceNow Customer Service Management(CSM)」プラットフォーム上に構築されている。同社はこれまでに、従業員が職場に戻る中で「Safe Workplace」スイートを提供するとともに、新型コロナウイルス関連の緊急対応アプリを複数提供している。
ServiceNowによると、同社はワクチン管理における配布や管理、監視などの「ラストマイル」における問題の解決を支援しようとしている。新型コロナワクチンには、供給上の制約や、特有の保管条件、2度にわたる接種の必要性などの特徴がある。ワクチン輸送の問題を、分断化されたレガシーシステムとデータのサイロで解決しようとすることで、状況によって異なるばらばらなソリューションが生み出されている。
ServiceNowは企業がオフィス利用を再開できるようにするためのアプリケーションを多数発表している。Workday、Salesforce、Microsoftといった企業もアプリケーションを発表しており、ワクチンの管理は企業向けソフトウェアにおける旬な領域となっている。ServiceNowはノースカロライナ州の保健福祉局やスコットランド国民保健サービスなど100を超える団体とワクチン供給の管理について提携中だとしている。
Vaccine Administration Managementは、ServiceNowの契約者向けに同社公式のグローバルストアで配布されている。主な機能は以下の通り。
- モバイルとデスクトップで利用できるセルフサービス型のエクスペリエンス
- ワクチン配達状況の追跡と在庫状況の管理
- ワクチンの管理者や支援スタッフのスケジュール管理
- 不参加者の把握とフィードバックの収集
- ワクチンが利用可能になったときに対象者に通知
ServiceNowは今後数週間にわたり、ワクチンの供給に役立つソリューションをさらに発表していく予定だという。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。