KDDIは、海外子会社関連の仕訳明細/残高データの可視化ツールとして「DivaSystem Dx3-Advance」を導入した。
DivaSystem Dx3-Advanceはディーバが提供するソリューションで、海外子会社などの財務状況を把握し、収集したデータを連結決算にも利用できる。連結決算システム上の各社報告数値から、仕訳明細データまで掘り下げることが可能だ。
KDDIでは、海外子会社の報告数値の妥当性を確認するためのタイムリーな情報収集が難しく、ガバナンス強化の手段を模索していた。また監査時のデータ収集が親会社/子会社双方の負荷になっていたとともに、異なるフォーマットを整形する作業が親会社の負担となっていた。親会社へのデータ報告はマニュアル作業で子会社側の負荷となっていたほか、転記ミスなどが発生するリスクもあった。
DivaSystem Dx3-Advanceの導入後は、子会社報告数値の内訳となる仕訳データを本社側でタイムリーに確認できるようになり、子会社に対するけん制効果が生まれた。フォーマットの統一によりデータを利用した作業が容易になり、報告フォーマットへのデータ入力が一部自動化されたことで、子会社側の報告負荷低減のほか、転記などによる作業ミスも低減した。