Microsoftがファイル同期アプリ「OneDrive」について、「Windows 10」向けの64ビット版をリリースした。現時点ではパブリックプレビュー版であり、一般提供の段階には達していない。Appleの「MacBook」向けには、OneDriveの64ビット版が以前から提供されている。
大量のファイルを移動する必要があり、より高速な転送に対応するハードウェアを持つWindows 10ユーザーにとって、OneDriveの64ビット版は実用的な選択肢になるだろう。
MicrosoftのAnkita Kirti氏は同社の公式ブログで、「大容量のファイルの使用を計画している場合や、大量のファイルがある場合、64ビット版のWindowsを搭載するコンピューターがある場合は、64ビット版が正しい選択だ」と述べた。
「通常、64ビット版のWindowsを搭載するコンピューターでは、従来の32ビット版よりも多くのリソース(処理能力やメモリーなど)を利用できる。さらに、64ビットアプリケーションは32ビットアプリケーションよりも多くのメモリーにアクセスできる(最大1840万ペタバイト)」(Kirti氏)
これまで、Windows 10デバイスには32ビット版のOneDriveがプリインストールされていた。一方、Appleの「macOS」搭載ノートブックで利用可能なOneDriveは64ビットアプリだけだ。Appleは、2018年にリリースされた「macOS High Sierra 10.13.4」で、macOSの64ビットへの移行を開始した。
「これは、昔から非常に要望の多かった機能であり、われわれはパブリックプレビュー版の提供を開始できることをうれしく思う」(Kirti氏)
ただし、「ARM64」デバイスでは今後も32ビット版のOneDriveを使い続ける必要があるとMicrosoftは説明した。MicrosoftウォッチャーのBrad Sams氏は、64ビット版のOneDriveは「AMD64」デバイス専用だと指摘している。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。