アクセンチュア、KDDIのパーソナル事業におけるDXを支援

NO BUDGET

2021-04-22 11:42

 アクセンチュアは、KDDIが進めるパーソナル事業のDX(デジタル変革)に当たり、顧客体験向上の構想策定と実行、それを実現する柔軟なテクノロジー基盤の導入、デジタル人材の育成などを支援した。

 KDDIが2020年8月にリニューアルオープンした「au みなとみらい」について、アクセンチュアは店舗利用者の調査を踏まえ、店舗の安心感とオンラインの手軽さを組み合わせた体験の設計から、システム開発、UI(ユーザーインターフェイス)、店舗内装のデザインに至るまで一貫した支援を行った。

アクセンチュアがリニューアルオープンを支援した、au みなとみらい(出典:KDDI)
アクセンチュアがリニューアルオープンを支援した、au みなとみらい(出典:KDDI)

 これにより利用者は、事前にオンラインで機種や料金プランなどの選択を行った上で、店頭にてそれらの情報が連携されたセルフ端末を利用し、より簡単に購入や受け取りの手続きを済ませることが可能となった。

 また、アクセンチュアは自社のAI Poweredコンタクトセンターのサービスを提供した。KDDIは、顧客サポート対応向けのAI(人工知能)チャット機能を2017年から取り組んでいるが、同サービスの採用によりコールセンターを含むあらゆる顧客接点において、AIと従業員の協調による柔軟な対応が可能となる。技術の進歩に合わせてAIエンジンを柔軟に置き換えたり、AIが対応するシナリオを手軽に変更したりすることも可能だ。

 さらにKDDIは2021年2月に「My au」アプリを刷新したが、アクセンチュアはアプリの利用実態調査を踏まえ、一連の体験設計、UIのデザイン、システム開発を支援した。アプリ利用者は、通信サービスだけでなく、EC(電子商取引)や金融などの非通信サービスも含めて、利用状況の一元的な確認や、これまで以上に直感的な操作で手続きや問い合わせを完了させることが可能になった。

 KDDIは、これらの新たなサービスを迅速に市場に投入していくためのテクノロジー基盤として、「アクセンチュア コネクテッド テクノロジー ソリューション」を活用し、短期間で大規模なアジャイル開発を推進している。このソリューションは社内外システムとの柔軟な連携や新たなビジネスロジックの俊敏な実装を可能にする。

 このほか、アクセンチュアではKDDIが顧客体験を重視したサービスをより迅速に開発できるよう、業務部門と開発部門が一体となったアジャイル型の開発組織の構築の支援や、AIやアナリティクスなどに関する実践トレーニングの提供を行っている。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    警察把握分だけで年間4000件発生、IPA10大脅威の常連「標的型攻撃」を正しく知る用語集

  2. セキュリティ

    まずは“交渉術”を磨くこと!情報セキュリティ担当者の使命を果たすための必須事項とは

  3. セキュリティ

    「2024年版脅威ハンティングレポート」より—アジアでサイバー攻撃の標的になりやすい業界とは?

  4. ビジネスアプリケーション

    Microsoft 365で全てを完結しない選択、サイボウズが提示するGaroonとの連携による効果

  5. セキュリティ

    生成AIを利用した標的型攻撃とはどのようなものなのか?実態を明らかにして効果的な対策を考える

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]