デル・テクノロジーズは4月27日、クラウドベースのデータバックアップサービス「Dell EMC PowerProtect Backup Service」を発表した。5月18日から提供する。米本社は4月6日に発表した。
Druva(ドルバ)の技術基盤を利用したPowerProtect Backup Serviceは、Microsoft 365やGoogle Workspace、Salesforceなどのクラウドアプリケーション(SaaS)やオンプレミスのデータを保護する。
デル・テクノロジーズ DPS事業本部 本部長 芳澤邦彦氏
価格は個別見積もり。オンプレミスやパブリッククラウドで稼働するシステムのデータを保護するクラウドサービス「PowerProtect Data Manager」、オンプレミスやパブリッククラウドで稼働するシステムのスナップショットを管理する「PowerProtect Cloud Snapshot Manager」、パブリッククラウドなどで稼働する仮想アプライアンスである「PowerProtect DD Virtual Edition(VE)」のライセンスを含んだ「PowerProtect Data Manager+」の年間サブスクリプションは税込価格が34万8150円~。
デル・テクノロジーズ DPS事業本部 本部長 芳澤邦彦氏は「『PowerProtect』ファミリーで唯一欠けていたのがSaaSの保護。SaaS利用の定着と継続伸長、在宅勤務やリモートワークに伴う社外からの利用促進で、データ保護が課題となっている。また、DX(デジタルトランスフォーメーション)の加速によるマルチクラウド化に向けたエッジ環境とサービス需要増」を背景を説明した。
テレワーク増加でデータのバックアップ/リストアを重視
デル・テクノロジーズは2020年10月にクラウド戦略を推し進めるため、オンプレミスや各パブリッククラウドに対応したバックアップとして、「Dell Technologies Cloud PowerProtect for Multi-cloud」を発表済みだが、PowerProtect Backup Serviceについて芳澤氏は「SaaSやエッジクラウド、エンドポイントのデータ保護に焦点を当てた第2弾」と概要を語った。
芳澤氏はデジタル資産に対して「Retire(破棄)、Repurchase(現状維持)、Rehost(インフラ変更)、Replatform(ポータブル化)、Rewrite/Refactor(アプリ再構築)と『6つのR』が重要だという。われわれは4領域(SaaS、PaaS、IaaS、CaaS)からデータを保護する。Proven(実証済み技術)とModern(DXを成し遂げた上で必要になるデータ保護技術)の2つを両立させる」のが基本戦略だと述べた。