大阪大学サイバーメディアセンターとNECは5月6日、これまで整備を進めてきたクラウド連動型高性能計算・高性能データ分析用スーパーコンピューターシステム(HPC・HPDAシステム)「SQUID(Supercomputer for Quest to Unsolved Interdisciplinary Datascience)」の運用を開始したと発表した。
SQUIDは、最大理論性能が16.59ペタフロップスで、汎用CPUノード(Intel Xeon 2基)群1520ノード、GPUノード(Intel Xeon 2基/NVIDIA A100 Tensor コア 8基)群42ノード、ベクトルノード(AMD EPYC 7402P 1基/Vector Engine:NEC SX-Aurora TSUBASA Type20A 8基)群36ノードなどから構成される。ストレージはDataDirect NetworksのEXAScaler(HDD容量20PB、NVMe容量1.2PB)およびCloudianのHyperStore、ノード間接続はNVIDIA Mellanox HDR InfiniBand(200Gbps)を採用する。
計算資源需要が特に高まっているという汎用CPU計算環境、GPGPU計算環境、ベクトル計算環境を配備し、NECとCMCが研究開発するセキュアステージング機能によるセキュアコンピューティング環境を備える。また、オンデマンドでOracle Cloud Infrastructure(OCI)およびMicrosoft Azureの計算資源をオンデマンドで組み合わせて利用できるクラウドバースティング機能などが特徴となっている。
7月末までは、試験運転として全国の大学や研究所、企業の研究者向けに無料開放(一部の先行利用研究者グループを除く)し、8月から本格運用する。