阪大、クラウド連動型HPC・HPDAシステム「SQUID」を整備--2021年5月に稼働

ZDNET Japan Staff

2020-11-25 14:18

 NECは11月25日、大阪大学サイバーメディアセンター(CMC)が整備するクラウド連動型高性能計算・高性能データ分析用スーパーコンピューターシステム(HPC・HPDAシステム)「SQUID(Supercomputer for Quest to Unsolved Interdisciplinary Datascience)」を2021年5月1日から運用すると発表した。

 新システムは、汎用CPUノード(Intel Xeon 2基)群1520ノード、GPUノード(Intel Xeon 2基/NVIDIA A100 Tensor コア 8基)群42ノード、ベクトルノード(AMD EPYC 7402P 1基/Vector Engine:NEC SX-Aurora TSUBASA Type20A 8基)群36ノードなどで構成される。ストレージはDataDirect NetworksのEXAScaler(HDD容量20PB、NVMe容量1.2PB)およびCloudianのHyperStore、ノード間接続はNVIDIA Mellanox HDR InfiniBand(200Gbps)を採用。最大理論性能は16ペタフロップスを超えるという。

 また、NECとCMCが共同で研究開発するセキュアステージング機能を用い、秘匿性の高いデータを移動させることなく新システム上の計算ノードで計算や解析が行えるセキュアコンピューティング環境を特徴としている。

 新システムと米OracleのIaaS「Oracle Cloud Infrastructure(OCI)」やMicrosoftのクラウドサービス「Microsoft Azure」の計算資源をオンデマンドで組み合わせて利用できるクラウドバースティング機能も備える。CMCはスーパーコンピューターシステム「OCTOPUS(Osaka university Cybermedia cenTer Over-Petascale Universal Supercomputer)」において、2019年11月にAzure、2020年9月にOCIとそれぞれクラウドバースティングが行えるようにしている。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. クラウドコンピューティング

    生成 AI の真価を引き出すアプリケーション戦略--ユースケースから導くアプローチ

  2. セキュリティ

    マンガで解説、「WAF」活用が脆弱性への応急処置に効果的である理由とは?

  3. セキュリティ

    5分で学ぶCIEMの基礎--なぜ今CIEM(クラウドインフラストラクチャ権限管理)が必要なのか?

  4. セキュリティ

    セキュリティ担当者に贈る、従業員のリテラシーが測れる「情報セキュリティ理解度チェックテスト」

  5. セキュリティ

    従来型のSIEMを使い続ける弊害とSOC運用を高度化するサイバーセキュリティ対策の進め方

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]