Oracleは米国時間6月15日、第4四半期決算(5月31日締め)を発表した。売上高、利益ともに予想を上回った。クラウドアプリケーションの成長率が加速しているという。
共同創業者で最高技術責任者(CTO)のLarry Ellison氏は15日の電話会議で、「クラウドインフラストラクチャーとともにクラウドアプリケーションを進展させる当社の戦略が増収につながり始めていることは明白だ」と述べた。
同氏は、クラウドERPシステムを重視した戦略について語り、強力なERP基盤をベースに、製造、CRM、そして業界固有のアプリケーションへと拡大すると述べた。
第4四半期の総売上高は前年同期比8%増の112億ドルだった。非GAAPベースの純利益は20%増の45億ドル、1株当たり利益は1.54ドルとなった。
アナリストは、売上高を110億4000万ドル、1株当たり利益を1.31ドルと予想していた。
2021会計年度通年では、総売上高が前年比4%増の405億ドル、非GAAPベースの1株当たり利益は21%増の4.67ドルだった。
最高経営責任者(CEO)のSafra Catz氏は声明の中で、「第4四半期の業績は目覚ましいものだった。総売上高が予想を2億ドル近く上回り、非GAAPベースの1株当たり利益も予想より0.24ドル多かった」と述べた。成長率の高い「Fusion」および「NetSuite」クラウドアプリケーション事業が大きく伸びたとしている。
「Fusion ERP」は第3四半期に30%、第4四半期に46%増加している。「Fusion HCM」は第3四半期に23%、第4四半期に35%増となった。「NetSuite ERP」は第3四半期に24%、第4四半期に26%増加した。
Catz氏は、「2021年は当社のアプリケーションとインフラストラクチャークラウド事業の両方で成長率が加速しており、2021会計年度の1株当たり利益が21%増加することにつながった。4年連続で1株当たり利益の伸びが2桁となっている」と述べた。
第4四半期のクラウドサービスおよびライセンスサポートの売上高は8%増加し、74億ドルとなった。アプリケーションクラウドサービスおよびライセンスサポートは11%増の30億4000万ドル、インフラクラウドサービスおよびライセンスサポートは6%増の43億5000万ドルだった。
通年では、クラウドサービスおよびライセンスサポートの売上高は5%増の287億ドルだった。
第4四半期のクラウドライセンスとオンプレミスライセンスの売上高は9%増の21億ドルとなった。ハードウェアは2%減の8億8200万ドル、サービスは11%増の8億1200万ドルだった。
通年では、クラウドライセンスとオンプレミスライセンスの売上高は5%増の54億ドルだった。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。