IBMから分社するマネージドインフラサービスの米Kyndrylは、日本法人「キンドリルジャパン」の社長に、日本IBM 執行役員 グローバル・テクノロジー・サービス(GTS)事業本部 インフラストラクチャー・サービス事業部長の上坂貴志氏を任命したと発表した。
上坂氏は1970年生まれの51歳。1994年に日本IBMに入社し、金融ビジネス部門を経て2011年にグローバル・ビジネス・サービス(GBS)事業本部 理事に就任。2017年に執行役員 GBS事業本部 金融サービス事業部長、2020年2月から現職を務める。
キンドリルジャパン社長に任命された日本IBM 執行役員 グローバル・テクノロジー・サービス事業本部 インフラストラクチャー・サービス事業部長の上坂貴志氏(提供:IBM)
日本IBM前会長でKyndryl グループプレジデントのElly Keinan氏は、「上坂氏はミッションクリティカルなデジタル環境の構築や最適化を支援することで、長年にわたって顧客のために価値を創造してきた。日本の大切な顧客に深く関わってきた上坂氏のような経験豊富なリーダーのもと、Kyndrylの長期戦略において重要な市場と位置付ける日本での活動を力強く推進できる」と表明した。
併せて同社は、日本IBM 専務執行役員 GTS事業本部長のKerry Purcell氏をキンドリルジャパン会長兼Kyndryl オーストラリア/ニュージーランド法人社長に任命したとも発表した。
また新部門の「マネージド・サービス」「アドバイザリー・サービス」「統合グローバル・プラクティス(実践技術部門)」も設立。これにより同社事業領域がクラウド、コアエンタープライズおよびzCloud、アプリケーションとデータおよびAI(人工知能)、デジタルワークプレース、セキュリティー&レジリエンシー、ネットワーク&エッジの6つになるとした。
Kyndrylは報道発表で「これらの発表は成功に向けた重要な節目となる。Kyndrylに事業を引き継ぐまではIBM GTSが提供するサービスに変更はない」とコメントした。この他の経営陣や組織体制は近く発表するという。