IBMは米国時間7月19日、予想を上回る2021会計年度第2四半期決算(6月30日締め)を発表した。2四半期連続で売上高が増加し、クラウド分野で着実な成長を示した。第2四半期は売上高が前年同期比3%増の187億ドル、非GAAPの1株あたり利益(EPS)は2.33ドルだった。アナリストは、売上高を183億ドル、1株あたり利益を2.29ドルと予想していた。
また、クラウドの総売上高は前年同期比13%増の70億ドルだった。
クラウドおよびコグニティブソフトウェア事業(クラウドおよびデータプラットフォーム、コグニティブアプリケーションおよびトランザクション処理プラットフォームを含む)の売上高は前年同期比6%増の61億ドルだった。クラウドおよびデータプラットフォームは12%増だった。「IBM Cloud Paks」の成長が後押しした。コグニティブアプリケーションはセキュリティと人工知能(AI)アプリケーションがけん引した。トランザクション処理プラットフォームは7%減、クラウドの売上高は29%増となった。
システム事業の売上高は7.3%減の17億ドルだった。「IBM Z」などが減少した。ストレージシステムの売上高は7%減となった。
グローバルテクノロジーサービス(GTS)事業(インフラストラクチャー&クラウドサービスおよびテクノロジーサポートサービスを含む)の売上高は63億ドルだった。グローバルビジネスサービス事業(コンサルティング、アプリケーションマネジメント、グローバルプロセスサービスを含む)の売上高は11.6%増の43億ドルだった。
Red Hatの売上高は20%増だった。
IBMのシニアバイスプレジデント兼最高財務責任者(CFO)であるJames Kavanaugh氏は「上半期の業績を振り返ってみると、第1四半期で改善された収益性が、第2四半期で再び改善され、調整後のフリーキャッシュフローも上半期で増加した」と述べた。「われわれのビジネスモデルのファンダメンタルズは健全だ。営業利益率は改善しており、われわれは利益を伸ばしている。重要なのは、本日述べたように、われわれがハイブリッドクラウドとAIに向けた戦略を遂行するためにさまざまなアクションを実行しているという点だ。これには自社のポートフォリオを強化し、エコシステムを拡充するとともに、GTM(Go-To-Market)戦略の変革を推し進めることが含まれている。そして、われわれは健全なバランスシートと流動的な地位を維持している」(Kavanaugh氏)
アナリストは今後の見通しについて、第3四半期の売上高を176億4000万ドル、非GAAPベースの1株当たり利益を2.59ドルと予想している。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。