顧客宅へ訪問して家電などを販売、修理、点検する佐野電器商会(北海道網走市)は、営業支援(SFA)サービス「cyzen(サイゼン)」を活用。
事前準備などの訪問に付随する業務を75%削減し、訪問件数を2倍にしたという。8月25日、レッドフォックス(千代田区)が発表した。
パナソニックグループの製品を取り扱う特約店ネットワーク「街のでんきやさん」として、地域密着で家電の販売からリフォームまでを提供する佐野電器商会は、エリア内の顧客約3000件への定期的な訪問を重視。必要な顧客には月1回を目安に訪問しているという。
訪問前には顧客データの印刷、地図での訪問先やルート確認などの準備時間が1件あたり約20分発生。1日平均12件訪問するため、計3時間必要だったという。
担当者の日報で報告する業務は顧客ごとの記録としては管理できておらず、個人の記録や記憶への属人化という課題もあったとしている。
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訪問記録や顧客情報を地図から確認できるcyzenを活用し、“1カ月以上訪問していない”などの条件で顧客リストを作成。
番地の名称などからわかりにくい訪問先の位置関係などが把握しやすいため、移動ルートを効率化できたという。1日あたりの訪問件数は約30件と倍以上となり、準備時間を5分以内に短縮したと説明している。
リストを回る速度の向上で訪問頻度が増え、顔を覚えてもらえたり、会話が弾んだりするようになったという。訪問後には雑談や「お茶をいただいた」といった些細な内容も共有しており、担当変更の際にスムーズに引き継げるとしている。