Salesforceは米国時間8月25日、2022年会計年度第2四半期決算(7月31日締め)を発表した。買収したSlackの統合を進める中、第2四半期の業績は予想を上回った。

売上高は前年同期比23%増の63億4000万ドルで、1株当たり利益は56セントだった。非GAAPベースの1株当たり利益は1.48ドルとなった。
アナリストは売上高を62億4000万ドル、非GAAPベースの1株当たり利益を92セントと予想していた。製品ラインでみると、「MuleSoft」と「Tableau」を含む「プラットフォームおよびその他」のカテゴリーが、最も多くの売上高を生み出した。これは同社が自社製品を、統合されたスタックとして販売を拡大できていることを示している。
- 「セールス」の売上高は、前年同期15%増の15億ドル。
- 「サービス」の売上高は、前年同期23%増の16億ドル。
- 「プラットフォームおよびその他」(MuleSoftとTableauを含む)の売上高は、前年同期24%増の19億ドル。
- 「マーケティングおよびコマース」の売上高は、前年同期28%増の10億ドル。
同社は今後の見通しとして、第3四半期の売上高が67億8000万〜67億9000万ドルで前年同期比25%増、非GAAPベースの1株当たり利益が91〜92セントになると見込んでいる。
最高経営責任者(CEO)Marc Benioff氏は、デジタル変革に関する支出や、クラウド、Tableau、MuleSoft、そして新たに買収したSlackの製品を横断的に販売できる能力が、引き続き同社の業績に貢献していると語った。
共同プレジデントのBret Taylor氏はカンファレンスコールで、第2四半期に同社の取引上位10件のうち9件にTableauが、また8件にMuleSoftが入っていると述べた。
「Salesforceプラットフォームの真の力は、これらの機能をCustomer 360にまとめて、顧客が信頼できる単一の情報源として提供できる点だ。当社の業界戦略は、あらゆる業界の特定ニーズに対応した形で、エンドツーエンドのCustomer 360で、顧客がかつてないほど迅速に開始できるようにすることだ。当社のインダストリークラウドは年間経常収益で前年同期比58%増となった。特に公共セクター、当社の『Health Cloud』事業、金融サービスで好調な業績を達成した」(Taylor氏)
同社は、2022会計年度通期の見通しを上方修正し、売上高が262億〜263億ドル、非GAAPベースの1株当たり利益が4.36〜4.38ドルになると発表した。アナリストは1株当たり利益を3.82ドルと予想している。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。