コンカーと東日本旅客鉄道(JR東日本)は、JR東日本が提供するSuicaの利用履歴データを活用し、コンカーの顧客企業を対象にした旅費精算の有償サービスの提供を開始した。コンカーが発表した。
このサービスは、経費精算・管理クラウド「Concur Expense」のオプションサービスで、最短で乗車翌日にはSuicaの利用履歴データがConcur Expenseに自動で連携される。
Concur Expenseの導入企業数は約4万6000社に上る。交通系ICカードや各種法人カード、QRコード決済アプリなど多様なサービスとのデータ連携で、経費入力業務を省力化する。また、電子帳簿保存法に対応しており、経費精算業務におけるペーパーレス化が可能となる。
このサービスにより、Concur Expenseを使う企業は旅費精算を行う際、入力業務や承認者・経理部門によるチェックの負担が大幅に軽減される。また、タクシーなどを利用した際のSuica利用履歴データを「デジタル明細」として利用できるため、領収書やレシートの受領が不要になり、立替経費精算において紙の利用を削減できる。
サービス対象のSuicaは、「My Suica」(記名式、一部対象外あり)と「モバイルSuica」。連携の対象となるデータは、Suicaで利用した鉄道、バス、タクシーなどの利用履歴(定期券区間の乗車履歴、その他物販履歴を除く)。