脆弱性診断のスキルを強化--NTTデータ先端技術、セキュリティ人材の認定資格制度を導入

大場みのり (編集部)

2021-10-07 14:51

 NTTデータ先端技術は10月6日、グローバルセキュリティエキスパート(GSX)が提供するセキュリティ人材認定資格制度の「セキュリスト認定脆弱性診断士」(SecuriST)を導入したと発表した。

 SecuriSTでは、情報システムのセキュリティテスト(脆弱性診断)に必要な技術やスキルをハンズオン含むトレーニングで身に付けて試験に合格することで、「認定脆弱性診断士」と認定される。受講者はサイバー攻撃者がどのような手順を踏んで攻撃してくるのかを理解しながら、ネットワークやシステム、アプリケーションの脆弱性を見抜き、その対処法を実行する技術とスキルを習得することができるという。

 NTTデータ先端技術は、人材育成の一環として同資格制度を導入することで、脆弱性診断における迅速かつ高度なセキュリティ人材を育成する。今後さらなる需要拡大が見込まれる脆弱性診断をはじめとした高品質なセキュリティサービスの提供につなげ、顧客企業のセキュリティレベル向上に寄与することを目指している。

 近年、さまざまなIT環境に関連した技術の革新が進んでいる一方で、IT環境を構築するネットワークやシステムのプラットフォーム部分、ウェブアプリケーションへの攻撃に起因する情報漏えいや経済的損失などの被害が増加している。その中で、システムのリリース前に脆弱性の有無を調査して問題点を修復するという脆弱性診断の重要性が高まっている。

 NTTデータ先端技術は、セキュリティ脆弱性診断サービス、セキュリティ監視運用サービス、セキュリティコンサルティングサービス、各種セキュリティ製品の導入において、20年以上培った経験やノウハウを基に顧客企業の資産を守ることを支援している。脆弱性診断の重要性が高まっている状況を踏まえて、同社は自社の技術者に対し、SecuriSTの受講と資格取得をサポートすることに至った。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

注目している大規模言語モデル(LLM)を教えてください

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]