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オープンレガシー、レガシーシステムのAPIを低コストで迅速に開発 - 4/5

渡邉利和

2021-10-19 09:35

 オープンレガシー ジャパンは10月18日、レガシーシステムとのAPIを短期間で開発するノーコード/ローコードツール「OpenLegacy HUB」を発表。それに合わせて、日本国内での事業戦略について報道機関向けのオンライン説明会を開催した。

 同社 日本代表 ゼネラルマネージャーの内田雅彦氏はまず、OpenLegacyの会社概要について説明した。同社はIBM出身のエンジニア2人が2013年にイスラエルで創業。現在は米ニュージャージー州に本社を置き、従業員数はグローバルで120人の規模だという。日本法人は2021年5月に設立。アジア太平洋(APAC)地域では香港とシンガポールに次ぐ3番目の拠点となる。現在の日本法人の従業員数は3人で、今後は人員増加とパートナーエコシステムの構築に取り組む。対象顧客は「レガシーシステムを持つ顧客は全て」とのことだが、実際には大手金融機関が中心になっているという。

オープンレガシー ジャパン 日本代表 ゼネラルマネージャー 内田雅彦氏
オープンレガシー ジャパン 日本代表 ゼネラルマネージャー 内田雅彦氏

 社名と同名の製品である「OpenLegacy」について、同氏は端的に「レガシーシステム/レガシーアプリケーションをオープン側のさまざまなサービスと接続するためのAPIを創り出す/生み出すための開発支援環境」だと説明した。金融機関などで長期にわたって運用されてきた、メインフレームやミニコンといったいわゆる「レガシーシステム」は、完全に廃止して新しいシステムに作り替えるとなると多額のコストを要するため、そのまま運用を継続しつつ、クラウドネイティブに代表される新世代のサービス/アプリケーションと組み合わせて活用していくことが望まれている。

 しかし、レガシーシステムの開発ノウハウを持つエンジニアが減ってきていることや、アーキテクチャーが全く異なることから新しい世代のソフトウェアと接続するための開発には高度な技術力を要求されるといった高いハードルがある。OpenLegacyはこうした環境に対し、APIを自動生成することができるという。

 OpenLegacyの仕組みについて、内田氏は「レガシーシステム、具体的にはメインフレームやミッドレンジシステム(ミニコン、AS/400やiシリーズなど)、各種データベースやOracleのストアドプロシージャー、パッケージソフトウェア、SOA(Service Oriented Architecture)、ESB(Enterprise Service Bus)、SOAP(Simple Object Access Protocol)などで切り出された既存サービスなどをレガシーシステム側のターゲットとして、OpenLegacyの標準コネクターを用いて接続する。そして、接続情報をOpenLegacy側にコピーしてCOBOLやPL/1で書かれている処理をJavaに自動変換し、それをマイクロサービスで作り上げてクラウドやサーバーレス、オンプレミスなどに本番用APIとして展開する」と説明。

 出来上がるAPIについては「低コストで高性能。メインフレーム内ではなく、APIとしてデプロイされた先で動くプログラム/マイクロサービスとなるため、高いスループットのAPIが完成するという仕組み」(同氏)だとした。

 導入実績としては「開発が終わって本番投入となったAPIをしっかりと活用されており、これまでお客さまの100%が契約を更新していただいているという高い顧客満足度を維持」しているという。その一方で課題もあった。Javaコードを生成するため、Javaコードが扱える開発者が必要となるが、昨今のFinTechなどの普及拡大を受けてプログラミングのスキルを持たない担当者がサービス開発を担うようになったことや、バイブリッド/マルチクラウド環境の普及などを受けて従来対応していていた1対1のAPI生成だけではなく、1対多/多対多のAPIにも対応する必要が出てきたことなどだ。

 そこで、「ノーコード/ローコード開発を可能にするAPIの部品化とリポジトリーでの管理」を特徴とする新製品としてOpenLegacy HUBを従来製品の進化版として提供する。今後3年間で50社からの受注を目指す。海外での概念実証(PoC)などを踏まえた目標効果としては、「10倍早い開発期間」「5倍速いAPI性能」「75%低い総所得コスト(TCO)」の3点が掲げられている。また、2021年末までに申し込んだ“スコープが明確になっているユーザー”に対しては、PoCと開発環境での稼働までのアドバイザリーサービスと10APIまでのOpenLegacy HUBソフトウェアライセンスを3カ月間無償で提供するスターターパックキャンペーンも実施する。

OpenLegacy HUBの仕組み。基本的な部分はOpenLegacyと共通するが、新たにレガシーシステム側/サービス側にそれぞれモジュール化された「部品」が用意されて、リポジトリーで管理される。高度なプログラミングスキルを持たないユーザーでもローコード/ノーコードでのAPI構築が可能になるという

OpenLegacy HUBの仕組み。基本的な部分はOpenLegacyと共通するが、新たにレガシーシステム側/サービス側にそれぞれモジュール化された「部品」が用意されて、リポジトリーで管理される。高度なプログラミングスキルを持たないユーザーでもローコード/ノーコードでのAPI構築が可能になるという

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