IBMは米国時間10月20日、2021会計年度第3四半期(9月30日締め)の決算を発表した。クラウドは堅調だった。「IBM Z」「IBM Power Systems」などは売り上げが減少した。

売上高は前年同期比0.3%増の176億ドル、非GAAPの1株当たり利益(EPS)は2.52ドルだった。アナリストは、売上高を177億9000万ドル、EPSを2.49ドルと予想していた。
クラウドおよびコグニティブソフトウェア部門の売上高は2.5%増の57億ドルだった
システム部門の売上高は11.9%減の11億ドルで、IBM ZとPower Systemsが減少した。ストレージシステムは11%増だった。
グローバルテクノロジーサービス部門の売上高は4.8%減の62億ドル、グローバルビジネスサービス(コンサルティング、アプリケーションマネジメント、グローバルプロセスサービスを含む)部門は11.6%増の44億ドルだった。
Red Hatの売上高は17%増となった。
IBMのシニアバイスプレジデント兼最高財務責任者(CFO)のJames Kavanaugh氏は、「この四半期と過去1年もキャッシュジェネレーションが堅調で、健全な財務状態と流動性を維持し、ハイブリッドクラウドや人工知能(AI)の戦略を支えている」とコメントしている。
「より高い価値を持つ経常的な収入源と堅調なキャッシュジェネレーションにより、分社化後のポートフォリオミックスは成長軌道へと移行しており、今後も事業への投資を継続し、魅力的な株主利益を提供していくことができる」(Kavanaugh氏)
アナリストらは今後の見通しについて、第4四半期の売上高を207億ドル、非GAAPベースの1株当たり利益を4.22ドルと予想している。
IBMは11月にマネージドインフラサービス事業を分社化する。新会社はKyndrylとなる。
IBMの会長で最高経営責任者(CEO)のArvind Krishna氏は、「11月初めのKyndryl分社化で、IBMはプラットフォームを中心とするハイブリッドクラウドとAIの企業として進化に向けた次の段階に進む」と述べた。「われわれは今後も、より高い成長の機会となる当社のソフトウェアとコンサルティング事業で前進する。集中とアジリティを強化し、クライアントへのサービスを向上させることで、1桁台半ばの売上増と堅調なフリーキャッシュフローの確保という中期的目標を達成できると自信を持っている」と述べている。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。