New Relicは11月4日、三越伊勢丹グループの三越伊勢丹システム・ソリューションズがグループの「三越伊勢丹オンラインストア」に、オブザーバビリティー(可観測性)プラットフォーム「New Relic One」を導入したと発表した。
New Relicによると、三越伊勢丹オンラインストアなど三越伊勢丹グループにおける2021年3月期のEC関連売上高は前期比57.5%増の315億円と好調で、三越伊勢丹システム・ソリューションズがシステム開発などでECを支える。三越伊勢丹オンラインストアは、2020年5月にリニューアルしている。
この他にも三越伊勢丹システム・ソリューションズは、顧客向けや従業員向けのスマートフォンアプリケーションの開発、クラウドアプリケーションとオンプレミスの業務システムを連携させるAmazon Web Services(AWS)に構築したAPI群「ビジネス・プラットフォーム」の開発などにも取り組む。こうしたクラウドも活用するシステム環境において、モニタリングの簡素化と不具合などの迅速な検知を実現するために、New Relic Oneを採用したという。
これにより、フロントからAPIへのアクセス、データベースクエリーまでが横断的に可視化され、アプリケーションのプロセス上のボトルネックやコードの不具合も即座に特定可能になるとする。問題解決の所要時間も数時間程度のものが数分にまで効果が出ているとのこと。膨大なメトリクスやイベント、ログから欲しいデータを見たい形式や切り口で可視化できるようにもなった。
三越伊勢丹システム・ソリューションズでは、アプリケーションパフォーマンス管理(APM)の有効性とモニタリング対象の網羅性を採用理由に挙げる。将来的にはシステム監視の仕組みを統合していくという。