ダイキン工業は、システム性能監視ツール「New Relic One」を導入した。自社開発の「空調機保守サービス遠隔支援システム」に利用する。
New Relicは、IoTデバイスやバックエンドシステムなど、ユーザーの利用体験に影響する性能劣化のボトルネックを特定して改善に役立てることができるツール。
空調機保守サービス遠隔支援システムは、熟練エンジニアがリモートから作業を支援するシステム。サービスエンジニアによる空調機の設置工事・保守点検・メンテナンスなどには、東京大学発のベンチャーであるFairyDevicesが開発したウェアラブルIoTデバイス「THINKLET」を利用する。
同社では、THINKLET上で稼動するアプリケーションと遠隔から熟練エンジニアが動画や音声を通じて作業支援指示を出すためのウェブアプリケーション、バックエンドのサーバーレスアーキテクチャーを独自に開発している。一方、国内外で同システムの実用化を進める中、障害やサービスレベル低下の原因特定、潜在的な問題やボトルネックを特定するソリューションを必要としていた。
ダイキン工業では、4月からアジア圏で1000ユーザー規模の実証実験を予定しており、New Relicはより大規模な環境で高いサービス品質を維持するための可視化された情報を提供する役割を担う。