工業用間接資材の電子商取引(EC)サイトを中心に事業展開しているモノタロウは、次期会計システムの基盤として統合基幹業務システム(ERP)「SAP S/4HANA」を採用した。SAPジャパンが11月16日に発表した。システム構築は日本ビジネスシステムズ(JBS)が担当する。
導入後はモノタロウによる内製での運用を目指しており、導入プロジェクトはモノタロウとJBSの共創体制で推進する。同プロジェクトの中でJBSからS/4HANAに関する知見やノウハウを提供していく。
新しい会計システムの検討では、大量のトランザクションへのストレスのない対応や単一システムでのスピーディーな決算処理などが条件として挙げられた。また紙文書を電子化し、会計伝票とひも付けられる仕組みや事業全体を俯瞰(ふかん)し、柔軟で正確な経営指標をいつでも確認できる仕組み作りも求められた。
検討の結果、インメモリーデータベースを基盤としたS/4HANAとマネージドクラウドサービス「SAP HANA Enterprise Cloud」を採用することに決定した。