市場調査レポートの販売などを手がけるグローバルインフォメーションは、対話型人工知能(AI)の世界市場について見通しを明らかにした。これによると、対話型AIの市場規模は、2021年の68億ドルから年平均21.8%で成長し、2026年には184億ドルに達すると予測されるという。
2021年の対話型AIの市場規模
対話型AIでは、会話技術や神経言語プログラミング(NLP)、機械学習(ML)などを組み合わせ、さまざまな利用状況に対応したアプリケーションを開発・構築する。
グローバルインフォメーションでは、同市場の成長を促進する主な要因は、AIを活用した顧客対応サービスの需要増加、オムニチャネルの展開、チャットボット開発のコスト削減などがあるとしている。また、新型コロナウイルス対策の業務負担を軽減するためにチャットボットが活用されるケースもある。顧客対応の品質向上にも期待されている。
一方、課題としては、対話型AIの認識精度の低さや事業継続性の維持が挙げられるという。さらに、対話型AIソリューションに関する認知度の低さや顧客の意図に応じて効果的に対応することの難しさが、市場の制限要因となっているとしている。