Microsoftは、2022年1月1日からオンプレミス版の「Exchange Server」に発生している日付チェックに関する不具合について、緊急修正プログラムを公開した。この不具合は、「Exchange Server 2016」と「Exchange Server 2019」で、メッセージがトランスポートキューでスタックし、配信できなくなるというもの。
1月1日に発表されたブログ記事によれば、日付チェックの失敗が原因であり、セキュリティ上の問題ではないという。メッセージがキューにスタックしてしまうのは、署名ファイルに対してバージョンチェックを実行する際に、マルウェアエンジンがクラッシュしてしまうためだという。
緊急修正プログラムを導入するには、顧客による対応が必要となる。Microsoftは、自動化された解決策と手動での解決策を提供しており、スクリプトの実行にかかる時間は組織の規模によって異なると述べている。
Microsoftは2021年、同社はオンプレミス版Exchange Serverの新バージョンに取り組んでおり、この製品では、ユーザーにセキュリティアップデートやその他のアップデートを提供するために、サブスクリプションが必要になると述べたことがある。この新製品は2021年中にリリースされると見られていたが、実際にはリリースされなかった。筆者がExchange Serverと「Skype for Business Server」の次期リリースの見通しについて同社に尋ねたところ、広報担当者からは「他のオンプレミスサーバー製品についての予定をまとめている段階であり、詳細については2022年に発表する」という回答が返ってきた。
またMicrosoftは、12月に公開される予定だったExchange Serverの累積更新プログラムの公開を延期している。同社は延期の理由を明らかにしていない。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。