「Windows 10 21H2」への自動アップデート対象が拡大--「20H2」にも開始

Liam Tung (ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2022-01-26 12:19

 Microsoftは、「Windows 10 21H2」を段階的に提供する範囲をさらに拡大し、サポート終了が近づいている「Windows 10 20H2」を搭載するPCも対象に追加している。

 これは、Microsoftが「Windows 10」のロールアウトで、近年採用している標準的なアプローチだ。まず、一部のデバイスのみに提供し、数カ月後に提供範囲を徐々に拡大する。このように段階的にリリースすることで、さまざまなハードウェアやドライバーにおける初期の互換性の問題を回避し、その後古いバージョンのWindows 10を搭載するマシンに最新リリースへのアップデートを促す。

 Microsoftの機械学習アルゴリズムは米国時間1月20日より、Windows 10 20H2を利用するデバイスを21H2への自動アップグレードの対象としている。

 バージョン20H2(「October 2020 Update」)は2022年5月10日にサポートが終了し、以降はセキュリティ更新プログラムを受け取れなくなる。Microsoftは通常、古いバージョンのWindows 10のサポートが終了する数カ月前に強制アップグレードを開始している。

 Microsoftは「リリースの正常性」ダッシュボードで、「われわれの機械学習(ML)トレーニングのためのロールアウトの第1段階を開始し、サービス終了が近づいているWindows 10バージョン21H2を、Windows 10バージョン21H2への自動アップロードの対象とした」としている。

 「Windows 10の新しいバージョンをインテリジェントにロールアウトし、スムーズなアップデート体験を提供するため、すべてのフェーズで機械学習モデルを訓練する取り組みを今後も続けていく」(Microsoft)

 5月10日にサポートが終了する20H2のエディションは、「Windows 10 Home」「Windows 10 Pro」「Windows 10 Pro Education」「Windows 10 Pro for Workstations」だ。

 17日には、1月の月例パッチが原因で生じていた「Windows 11」と「Windows 10」「Windows Server」の問題に対処する複数の帯域外(OOB)更新プログラムをリリースしている。

 Windows 10 21H2(「Windows 10 November 2021 Update」)は11月に提供が開始されている。このバージョンは、「Windows 11」のリリースサイクルと同様に、年2回から1回の機能アップデートに移行している。

この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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