Software as a Service(SaaS)の一元管理ツールを提供するメタップスは、『「情シス」の本音調査』を実施し、結果を発表した。これによると、情報システム(情シス)部門に所属する回答者の35.8%が「勤め先の経営者が自社ITを理解してくれていない」と考えていることが分かった。
「あなたは、お勤め先の経営者が自社ITについて十分に理解してくれていると思いますか」(回答数507件、以下同)
調査は従業員数50〜500人の中小企業を対象に、情報システム部門に所属する507人から回答を得た。インターネットで実施し、期間は1月7~9日。
「経営者が自社ITを理解してくれていると思うか」という問いについて、「全くそう思わない」が7.8%、「あまりそう思わない」が28.0%という回答だった。一方で、「ややそう思う」が35.5%、「かなりそう思う」が19.7%で、約半数の回答者は経営者の自社ITへの理解度についてある程度明るい見通しを持っていることも分かった。
「どのような場面で、経営者が自社ITについて理解してくれていないと感じますか(複数回答)」
さらに、経営者が自社ITを理解してくれていると「全くそう思わない」「あまりそう思わない」と回答した人に、「どのような場面で、経営者が自社ITについて理解してくれていないと感じますか」と尋ねたところ、「ITに関する 『便利屋』 として使われている感覚がある」が52.5%、「自社ITについて、説明しても理解されない」が38.1%、「自社にITの課題があるが、経営者が予算を下してくれない」が31.5%だった。
その他の結果として、「あなたは、情報システム担当者として、必要なIT投資を十分に受けることができていると感じますか」という質問には、「あまりそう感じない」が38.5%、「全くそう感じない」が9.2%という結果だった。一方、「ややそう感じる」が31.0%、「かなりそう感じる」が6.3%だった。
また、「あなたの会社では、経営者に自社のITについて相談や提案ができる環境がありますか」との質問には「ほとんどない」が11.5%、「あまりない」が31.2%という回答だった。一方、「ややある」は34.3%、「かなりある」は13.4%だった。
さらに「あなたの会社では、人事評価の観点で、情報システム担当者が適切な評価を受けていると感じますか」という質問には「あまりそう感じない」が35.9%、「ほとんどそう感じない」が10.4%という回答だった。これに対し「ややそう感じる」は33.3%、「かなりそう感じる」は7.4%だった。
なお、自由回答には「利益のみ追及し、新技術などへの投資をしない」「突然人員を減らされ、その後の人員補充もない」「つぎはぎのシステムなので、社員がどこか修正した際に、他への影響が想定できていない」「経営層がいまだに紙での管理を推し進めている」といったものがあった。