Akamai Technologiesは米国時間2月15日、IaaSプラットフォームプロバイダーのLinodeを約9億ドル(約1000億円)で買収することを発表した。
AkamaiはLinodeの発行済み株式をすべて取得する。買収手続きは2022年第1四半期に終了する見通しだ。
買収により、2022会計年度通年の売上高が約1億ドル(約110億円)増加すると予想されている。非GAAPベースの1株あたり利益(EPS)も0.05ドルから0.06ドルに増加すると見込まれている。
Akamaiの最高経営責任者(CEO)Tom Leighton博士は、開発者にとって使いやすいLinodeのクラウドコンピューティング機能をAkamaiのエッジプラットフォームやセキュリティサービスと組み合わせる機会を得たことは、Akamaiにとって「大きな変革となる」とコメントしている。
「Akamaiは20年以上にわたって、エッジコンピューティングビジネスのパイオニアだ。今回、クラウドからエッジまで、アプリケーションを構築、運用、保護する独自のクラウドプラットフォームを作り出すことで、進化の次章を開始できる」(Leighton博士)
「これは開発者に大きなメリットをもたらす。これまでにない規模、リーチ、パフォーマンス、信頼性、セキュリティを提供するプラットフォームで次世代のアプリケーションを構築できるようになる」
またAkamaiは、Linodeは「クラウドコンピューティングを利用する開発者」にシンプルで手頃な利用しやすいサービスを提供してきたとし、Linodeを買収することで、Akamaiは「クラウドからエッジまで、世界で最も分散されたコンピューティングプラットフォーム」になるとしている。
Linodeの創業者でCEOのChristopher Aker氏は、クラウドを利用しやすくすることを目指し、19年前に同社を立ち上げたとコメントした。「その過程で、われわれは世界中の開発者や企業から信頼されるクラウドコンピューティングプラットフォームを構築した。今日のクラウドサービスにはコンピューティングやストレージ、セキュリティ、コアからエッジまでのデリバリーなど、あらゆるものが含まれるようになっている中、顧客は新たな課題に直面している」(Aker氏)
「これらの課題を解決するには大規模なインテグレーションとスケールが必要だ。AkamaiとLinodeは一体となってこれを実現していく。これは、Linodeにとって刺激的な次章の幕開けであり、現在と将来の顧客にとっての大きな1歩だ」(Aker氏)
Akamaiは15日、2021年第4四半期(10~12月期)の決算を発表している。売上高は9億500万ドル、通期では35億ドルだった。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。