Meta、オフィス内の福利厚生をわずかにカットへ--ハイブリッドワーク移行で

David Lumb (CNET News) 翻訳校正: 矢倉美登里 吉武稔夫 (ガリレオ)

2022-03-14 13:12

 Meta(旧Facebook)の従業員は先週、無料の洗濯やドライクリーニングといった社員向けのサービスが打ち切られ、無料ディナーを提供する時刻は遅くなると伝えられたようだ。豊富な福利厚生サービスのいくつかがわずかにカットされるという。これはつまり、テクノロジー業界を待ち受ける状況の前兆かもしれない。

Meta Slightly Downgrades Lavish Work Perks Ahead of Return to Office
提供:Amir Hamja/Getty Images

 企業がオフィスへの復帰を求め始める中、コロナ禍で幸運にも従業員が在宅勤務を続けられる業界では、新たなパラダイムシフトが見られる。しかし、The New York Timesによると、Metaの従業員が目の当たりにしているように、職場の特典はこれまで通りではなくなっているかもしれない。例えば、無料ディナーの時間が午後6時から午後6時半に変更されれば、無料シャトルバスの最終便の発車時間を過ぎてしまう。従業員が食事を持ち帰りボックスに詰め、自宅の冷蔵庫に置いておくことも難しくなるという。

 Metaが変更を発表した社内の投稿に対し、従業員からは福利厚生の削減への不満と、今回の決定が職場の文化に与える影響を嘆く声が寄せられた。同社の幹部はこの変更を支持し、反発する従業員を批判した上で権利意識について指摘した。

 米CNETがMetaにコメントを求めたところ、同社は「ビジネス上のニーズの変化を反映する」ため、キャンパス内のサービスを調整する考えを明らかにした。同社はハイブリッドワークモデルに移行しており、2022年に複数のキャンパス内のアメニティーは元の通りにならない。また、これらのサービスの一部は、最近700ドル(約8万円)から3000ドル(約35万円)に増額されたウェルネス手当でカバーされると同社は説明した。

 Metaの広報担当者であるTracy Clayton氏は米CNETに対し、電子メールで「オフィスに戻るに当たって、ハイブリッドワークフォースのニーズをより適切に反映するよう、キャンパス内のサービスとアメニティーを調整している」とし、「われわれは、人もチームも将来的にますます分散されていくと考えており、全ての人が成功できるよう支援するエクスペリエンスを築くことに尽力している」とコメントした。

この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. ビジネスアプリケーション

    生成 AI 「Gemini」活用メリット、職種別・役職別のプロンプトも一挙に紹介

  2. セキュリティ

    まずは“交渉術”を磨くこと!情報セキュリティ担当者の使命を果たすための必須事項とは

  3. セキュリティ

    迫るISMS新規格への移行期限--ISO/IEC27001改訂の意味と求められる対応策とは

  4. ビジネスアプリケーション

    急速に進むIT運用におけるAI・生成AIの活用--実態調査から見るユーザー企業の課題と将来展望

  5. セキュリティ

    マンガで分かる「クラウド型WAF」の特徴と仕組み、有効活用するポイントも解説

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]