レノボ、エッジ専用端末「ThinkEdge SE70」を発表--高まるエッジAI需要で製品拡充

ZDNET Japan Staff

2022-06-28 12:55

 レノボ・ジャパンは6月28日、エッジコンピューティング専用端末「ThinkEdge SE70」を発表した。高解像度データの分析処理に優れ、監視カメラや公共セキュリティ、生産ラインの監視・管理、スマートリテールなどの用途に向いている。販売価格は税込29万7000円。

 現在、システムの末端(エッジ)部分に人工知能(AI)を実装する「エッジAI」が注目を集めている。顔の識別をはじめ、個人装備の確認、人口密度の測定、交通監視などで用途が拡大。今後、製造業の監視や管理、自動運転、公共安全システム、農業フィールド監視、小売店舗内のリコメンドなどにおいて需要拡大が予想されている。

 ThinkEdge SE70は、約1.6Lサイズの筐体に「NVIDIA Jetson Xavier NX」を搭載。70mm×45mmのモジュールに、CPUとGPU、8GBメモリー、16GB eMMCを内蔵する。ストレージは最大2TBのSSDまで増設可能。OSは「Ubuntu Desktop」をプリインストールし、PoEポートを2つ装備。PoEは最大100mまで給電通信が行え、1台に複数台のAIカメラを接続できる。

 ThinkEdge SE70は「AWS Panorama」認証モデルになる。機械学習やソフトウェア開発キット(SDK)が組み込まれており、データの収集や分析、システム構築の手間を軽減できる。また、既存のカメラ群と統合でき、ミリ単位で動画の分析が可能。ローカル環境でも稼働できるため、都度クラウドにデータを上げる必要がなく、ネットワークの負担を低減する。

 その他、稼働温度は-20~60度、24時間の連続稼働、IP51相当の防塵・防滴機能を備え、通信方式は有線LAN、Wi-Fi、Bluetoothとなっている。

ThinkEdge SE70(出典:レノボ・ジャパン)
ThinkEdge SE70(出典:レノボ・ジャパン)

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    初心者にも優しく解説!ゼロトラストネットワークアクセスのメリットと効果的な導入法

  2. ビジネスアプリケーション

    改めて知っておきたい、生成AI活用が期待される業務と3つのリスク

  3. ビジネスアプリケーション

    ITR調査結果から導くDX浸透・定着化-“9割の国内企業がDX推進中も成果が出ているのはごく一部”

  4. セキュリティ

    「iPhone」の業務活用を促進!セキュリティ対策で必ず押さえておきたいポイントとは?

  5. セキュリティ

    「2024年版脅威ハンティングレポート」より—アジアでサイバー攻撃の標的になりやすい業界とは?

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]