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MetaのAIフレームワーク「PyTorch」、Linux Foundationの統括下に移行

Steven J. Vaughan-Nichols (Special to ZDNet.com) 翻訳校正: 編集部

2022-09-14 12:15

 機械学習(ML)や人工知能(AI)に携わっていない人は、「PyTorch」について聞いたことがないかもしれない。しかし、それらの分野に関わっている人で、PyTorchのことを知らない人はいないはずだ。Metaが開発したオープンソースのPyTorch MLは、あらゆる種類のAIアプリケーションの構築に幅広く使用されているが、一方でPyTorch MLの普及を妨げているのは、Metaとの緊密な関係だと主張する者もいる。しかし、それはもはや問題ではない。Metaは、Linux Foundationの下で新たに設立される独立したPyTorch Foundation理事会にコードをリリースした。

PyTorchのロゴ

 Metaの最高経営責任者(CEO)のMark Zuckerberg氏は、Facebookへの投稿で、「Metaの研究者が主導してきたオープンソースのAIフレームワークであるPyTorchを、Linux Foundationの下で統括されるプロジェクトに移行する」と述べた。このPyTorch Foundation理事会には、Metaと、パートナーであるAMD、Amazon Web Services、Google、Microsoft、NVIDIAが名を連ねている。

 PyTorchはなぜLinux Foundationの統括下に移行したのだろうか。このAIプラットフォームはマーケットリーダーであり、GitHubには、PyTorchを使用して構築されたプロジェクトが15万件以上ある。Metaは、2021年にすべてのAIプログラムをオープンソース化したのと同じ理由で、今回の移行を実施している。つまり、MLツール(もちろん、それをベースとするプログラムも)を完成させるのは、退屈で大変な作業であり、長い時間がかかる。こうした規模の作業では、Metaでさえ、可能な限り多くの支援が必要だ。

 今回の動きの前でさえ、MetaはPyTorchの取り組みへの参加を希望するすべての人を招待していた。Linux FoundationのエグゼクティブディレクターJim Zemlin氏はアイルランドのダブリンで開催された「Open Source Summit Europe」で、「PyTorchは、コミュニティーを重視した管理の下、多数のコントリビューターとユーザーを擁する大規模なコミュニティーを持つまでに発展した。PyTorchの天才(とそのメンテナーの功績)のおかげで、PyTorchは今日、非常に多くのAI/MLの基盤となるプラットフォームとなっている。」と述べた

 今後の開発では、PyTorch Foundationが指揮を執ることになるが、MetaがPyTorchを使用しなくなるわけではない。それどころか、Metaは2021年にほかのAI/MLへの取り組みを中止するとし、先頃の発表ではPyTorchへの投資を継続し、自社のAI研究開発のメインとなるプラットフォームとして引き続き利用するとしている。

この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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