ビジネスインテリジェンス(BI)プラットフォームのLookerを買収してから2年が経過した今、GoogleはBIの「課題を解決した」と表明している。

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GoogleでLooker製品などを統括するGerrit Kazmaier氏は先週、「Google Cloud Next」カンファレンスの開幕を間近に控えたタイミングで、BIの分野では、「BIを管理するという概念とセルフサービスの概念が常に存在し、信頼性の度合いと柔軟性の度合いを調整することができていなかった」と報道陣に語った。「Googleは、データの信頼性および信用性とセルフサービスの柔軟性および俊敏性の両立という課題を解決することに成功したと考えている」(同氏)
それを達成するために、Google CloudはBI製品群をLookerブランドの下に統合し、「Data Studio」を「Looker Studio」に改称した。また、サポートと特別なガバナンス機能を提供するエディション「Looker Studio Pro」の提供開始も発表した。
Lookerへの投資は、パブリッククラウド市場における自社の主な強みに注力するGoogle Cloudの継続的な取り組みの一環だ。これには、データ駆動型の変革に対する統合的かつオープンなアプローチや、強力なAI製品群が含まれる。
Google Cloud Nextカンファレンスで、同社はそれらの分野の新しい製品と機能をいくつか発表した。人工知能(AI)のアクセシビリティーを高めるため、「AI Agents」を強化するという。AI Agentsとは、技術的な専門知識をそれほど求められずに、一般的なビジネス課題に適用できるアプリケーションとサービスのカテゴリーだ。
例えば、同社が発表した「Translation Hub」は、セルフサービスの文書翻訳機能を提供するAI Agentで、文書を135の言語に自動的に翻訳できる。研究成果を世界に発表する研究者や、グローバル市場にサービスを提供する企業には、このツールが重宝するかもしれない。
Googleは、コンピュータービジョンアプリケーションの構築および展開用の新しいアプリケーション開発環境「Vertex AI Vision」も発表した。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。