リクルートは、電子契約クラウドサービス「クラウドサイン」を提供する弁護士ドットコムと共同開発を進めていたSaaSプロダクト「termhub」の提供を開始した。
termhubは、管理部門だけで利用規約の更新、ウェブサイトまでの掲出、また同意情報の出力などをワンストップで管理することを可能にする。
ウェブサービスの利用増加に伴い、ユーザー側では、意識せずに「契約書にサインする」=「規約に同意する」という体験が増えている。一方、企業側は、規約の管理を通じた個人の同意情報を正しく運用しようとすればするほど、法務を中心とした管理部門の規約や同意情報の管理は複雑になり、業務の負荷は高くなる構造になっているという。
このような課題に対してtermhubは、利用規約や同意情報の管理業務を支援し、法務部門の負荷を削減する。
搭載されたCMSにより、規約を掲載しているウェブページ単位、規約のバージョン単位での管理が可能になり、管理不備のリスクを低減できる。エンジニアに実装を依頼することなく法務だけで規約作成、ウェブ画面反映までの作業を完結させることが可能で、法務だけでなく規約更新に関わるステークホルダーのコストを最小限に抑えることができる。ユーザーそれぞれに対して、同意した規約のバージョン単位の記録がデータベースに蓄積され、必要に応じて出力することができ、有事の際にも円滑な対応が可能になる。
termhubは、リクルートの新規事業提案制度「Ring」にて2020年度に起案、2021年4月より新規事業開発室にて事業開発が開始されていた。