グローバルHRソリューションを展開するDeelは11月21日、東京都渋谷区が運営するスタートアップ企業支援の取り組み「SHIBUYA STARTUP SUPPORT」と協力・連携する協定を締結したと発表した。
SHIBUYA STARTUP SUPPORTは、渋谷区が中心となって、国内外のスタートアップビジネスを渋谷に招き、渋谷という街で一緒に成長を目指す取り組み。同区ならではの多様性とダイナミズムでビジネスの立ち上げや成長をサポートするという。
米国に本社を置くDeelは2019年に設立され、グローバルな支払管理およびコンプライアンスソリューションを通じて、企業がどこでも誰でも人材を雇用できるよう支援するプラットフォームを提供。日本には2021年12月に上陸している。
今回の協定締結によりDeelは、日本での起業を希望する海外スタートアップ企業に対し、バイリンガル対応が可能な国内の人材紹介会社や士業などのDeelパートナーの紹介といった「日本に法人を設立せずに日本チームとして人材を雇用し管理する仕組み」を提供する。日本市場参入に関するコーチングも無償でサポートする。
また、渋谷区内にビジネス拠点を構える日本のスタートアップ企業に対し、海外展開に際して現地法人を設立することなく海外在住の人材を正社員雇用できる仕組みを提供する。加えて、各地の労働法を順守した雇用契約書の自動作成・現地税制などを反映した給与の自動計算と送金・コンプライアンス書類の作成についてもサポートし、国ごとの職種・役職別の給与・報酬レベルに関するインサイトや、従業員コストの比較試算データも無償提供する。
今回の提携について、Deelは、同社が培ってきたグローバルな人材戦略のための雇用・労務管理ノウハウや、世界200組以上の法律/会計専門家のパートナーを持つネットワークを生かすことで、SHIBUYA STARTUP SUPPORTが支援するスタートアップ企業に対し、世界中からのリモートワーク人材の調達や低コスト・短期間での海外展開をサポートするとしている。
また、1万社以上の導入実績と10万人以上の雇用データに基づき、各国の給与・報酬レベルに関するインサイトなどを提供することで、組織のコストパフォーマンス最適化といった側面でも後押しが出来ると説明する。