Sansanは、2023年度から一橋大学に開設されるソーシャル・データサイエンス学部と連携し、データサイエンス人材の輩出に協力する。
具体的には、同社の技術本部 研究開発部が同学部のPBL(Project-Based Learning)演習に講師を派遣し、実社会における課題とそれに関連するデータを用いて解決法を導き出す実践的な演習を実施することを予定している。
同社技術本部 研究開発部のSocSciグループが取り組むソーシャル・データサイエンスの研究では、社会課題を発見し、その解決策を定量的に評価することが主流となっている。その研究で培った知見と経験を生かし、営業DXサービス「Sansan」の「Sansan Labs」では、ビジネス課題を見つけてデータ活用で解決する機能を開発しているほか、因果推論を用いた分析で同社が提供する製品の利用促進施策の意思決定をけん引している。
Sansan Labsは、ユーザーに未来の働き方を体験してもらうための実験的な機能を提供するサービス。営業活動の効率化、社内のコラボレーション活性化に活用できるさまざまな機能が公開されている。同機能にはキーワードを入力して、特定の業界や分野についてナレッジを持った同僚を検索する「同僚ナレッジサーチ」や、顧客との接点を可視化する「ABMダッシュボード」などがある。
また同グループでは、共同研究プラットフォーム「Sansan Data Discovery」において経済学者などの社会科学分野の研究者と共同研究を行い、ビジネスネットワークのメカニズムの解明や大規模ネットワークを解析するアルゴリズムを開発してきた実績がある。