学研ホールディングス(学研グループ)は、経費管理基盤として「SAP Concur」の製品群を採用した。コンカーが11月30日に発表した。
導入製品は、経費精算・管理「Concur Expense」、請求書管理「Concur Invoice」、請求書AI-OCR・補正入力代行「Invoice Capture」、利用者の操作・定着支援サービス「Concur User Assistant by WalkMe」、交通系ICカード(Suica)自動連携「ICCI(IC Card Integration)」である。加えて、専門コンサルタントが分析レポートを代行作成する「レポーティングサービス」も導入している。
学研グループでは、グループの働き方改革の推進とガバナンスの強化を目指し、これらの製品を教育・出版事業を主とする8社の社員1900人に先行して展開する。従来の紙を中心としたアナログ業務をクラウドサービスにシフトすることで、職種・役職に関わらず、大幅な生産性向上や場所を問わない働き方を可能にする。
今回の導入によって経費精算業務における作業時間を削減し、モバイルアプリの活用で場所や時間を問わずに申請・承認作業を可能にする。また入力ミス・不正を事前に防止することで、ガバナンス面での効果も期待されるほか、改正電子帳簿保存法やインボイス制度にも対応する。さらに領収書の電子化が促進され、ペーパレス化も実現できる。
SAP Concurについては、グループ共通基盤として利用可能なプラットフォームとして、外部サービスとの連携によって改革効果の享受が可能なことや、多数の導入実績に基づく知見を有していることが評価された。またシステムの導入段階から稼働後の変化対応・改善までカバーするサポート体制も採用のポイントとなった。