フュージョンズは、KDDIが海外グループ会社の管理会計基盤として「fusion_place」を採用したと発表した。導入はビジネスブレイン太田昭和(BBS)が担当する。
フュージョンズが提供するfusion_placeは、グローバル連結から単体管理まで、トップと現場の視点を統合する、詳細志向の経営管理クラウドサービス。独自開発のオンメモリ多次元データベースを搭載し、リアルタイムにデータを更新や集計ができる。また予実データを伝票明細まで全て格納し、自在にドリルダウンできる。さらに部門利用からグローバル利用、連結・投資管理・報告業務にも利用可能となっている。
KDDIでは、従来、海外拠点から収集した情報の取り込み、集計・分析作業に本社側で同サービスを使用していた。しかし拠点側では本社への報告業務が煩雑で、取りまとめ、集計・分析に時間を要していたという。
このことから同社では、海外拠点における独自の経営管理も支援できる統合的なシステムの構築を検討していた。
今回の導入について同社では、同サービスが単にデータを入力して集計するだけではなく、本社にデータを提出する前に地域統括会社で中間集計して確認するといった、組織各層の複雑なニーズにも対応できることを評価した。また、海外拠点まで含めた明細情報を保持できるスケーラビリティー、さまざまな分析軸を保持できる点、他システムとの連携の容易性なども採用のポイントになった。
今後、fusion_placeと会計・営業支援システムとの連携を図り、業務効率化の実現とさらなる海外事業支援体制の強化を行っていくとしている。