みずほフィナンシャルグループ(みずほFG)は、人員・人件費管理の高度化に向けてSaaS型プラン二ングプラットフォーム「Anaplan」を採用した。Anaplan Japanが4月5日に発表した。
今回の導入で、みずほFGでは人員・人件費管理の業務プロセスを見直し、データを一体管理する。これにより計画業務の生産性と正確性を高め、ビジネス戦略を遂行するための情報をタイムリーに把握することを目指すという。
Anaplanはビジネスの分析、計画、実行のための革新的な方法を提供するソリューションで、独自の「Hyperblockテクノロジー」により、リアルタイムにパフォーマンスを分析し、将来の結果を予測することで、より迅速かつ確実な意思決定を可能にする。
Hyperblockは、インメモリ型データストアと計算エンジンで構成され、変更があった際に影響がどの下流ブロックに及ぶかをシステムが認識し、関連セルのみを更新できる。そのため非常に大量のデータセットであっても瞬時にデータ更新を行える。
みずほFGでは、2024年4月にみずほFG、みずほ銀行、みずほ信託銀行、みずほ証券、みずほリサーチ&テクノロジーズのグループ5社で共通の人事プラットフォームを構築し、ビジネス戦略と人事戦略の連動を高めることを目指している。導入プロジェクトは、1月から開始されており、5月にはみずほFG、みずほ銀行、みずほ信託銀行での本稼働開始を予定している。
同グループはAnaplanについて、業務要件を柔軟に取り込み、必要な機能を短期間で実装し、順次拡張が可能であることに加えて蓄積したデータをさまざまな観点で分析やシミュレーションができること評価した。また、経営に必要な「将来の見通し」に関するデータの見える化が可能であることが導入の決め手となった。
今後、グループ・グローバルが一体となった統合的人員・人件費管理基盤や、国内管理会計基盤など、全社的な計数全般のプラットフォームとしてAnaplanの採用を検討していくとしている。