米dotDataは4月6日、データ分析を自動化するソフトウェア「dotData Enterprise」のクラウド版「dotData Cloud」の機能強化版をリリースしたと発表した。今回のリリースから新たに「Starter」「Standard」「Private」の3つのバージョンが提供される。
同社の創業者で最高経営責任者(CEO)の藤巻遼平氏は、今回の機能強化によって「お客さまに多くの選択肢を提供できるようになった」とコメントする。なお、各バージョンは、3月1日に発表された「dotData Enterprise 2.12」をベースとしている。
dotData Cloud Starterは、セキュリティを最大限に高めるためにシングルテナント方式を採用している。ノーコードで人工知能や機械学習の開発全体を自動化するdotData Enterpriseのプラットフォームをフルマネージドサービスとして提供する。GUI操作のみでビジネスの生データから特徴量の自動設計や機械学習自動化による予測モデルの全ての機能を活用できるなど、AI開発を始めたばかりの企業でもすぐに利用できる環境を用意する。
dotData Cloud Standardは、企業ユーザーに向けてプライベート接続を中心とした、より強固なセキュリティオプションを提供する。監査ログや保守/更新スケジュールのカスタマイズといった対応強化も図っている。また、計算リソースの拡張オプションも利用可能で、大規模データを処理する際のパフォーマンスを最適化できる。
dotData Cloud Privateは、セキュリティ基準としてベンダーのクラウド環境にデータを保存できない企業を対象とし、dotData Cloudをユーザーが管理するクラウド環境に展開する。自社の環境でデータを保護しながら、dotData Cloudのアーキテクチャーとベストプラクティスを最大限に活用できるとしている。dotDataがインストールや運用をフルマネージドで提供し、全ての管理、保守を担う。今回のリリースでは「Amazon Web Services(AWS)」に対応しており、「Microsoft Azure」への対応も近日中に行う予定としている。
国内展開については、販売代理店のNECが4月中に販売を開始する予定となっている。