インテルとArmが提携、Armの顧客がインテルのファウンドリーを利用可能に

ZDNET Japan Staff

2023-04-13 10:52

 Intelのファウンドリー部門であるIntel Foundry Services(IFS)は米国時間4月12日、Armと「複数世代にわたる」長期の提携を結び、Armの顧客が「Intel 18A」プロセスを利用して低消費電力SoCを構築することを可能にすると発表した。

 まずモバイルSoCの設計に注力するが、自動車やIoT、データセンター、航空宇宙、政府向けに拡張する可能性もあるという。

 同社は2021年、4年間で5つのプロセスノード「Intel 7」「Intel 4」「Intel 8」「Intel 20A」「Intel 18A」を投入するロードマップを発表。これらのノードごとに、消費電力に対するパフォーマンスを改善するとしていた。中でも最も先進的な製造プロセスであるIntel 18Aの投入を2025年に予定していたが、後に2024年下半期へと前倒ししている。

 Intelの最高経営責任者(CEO)であるPat Gelsinger氏は今回の発表に際し、「あらゆるものがデジタル化されていることで、コンピューティング能力に対する需要が高まっているが、これまで、ファブレスの顧客は、最先端のモバイルテクノロジーを中心に設計するための選択肢が限られていた。今回の当社とArmの提携により、IFSの市場機会が拡大し、クラス最高のCPU IPと最先端のプロセステクノロジーを備えたオープンシステムファウンドリーの能力を利用したいファブレス企業は、新たな選択肢とアプローチを利用できるようになる」と述べている。

 ArmのCEOを務めるRene Haas氏は、「コンピューティングと効率性に対する要求がますます複雑化しているため、われわれの業界は多くの新しいレベルで革新を続ける必要がある。われわれは、Arm上に構築される、世界を一変させるような次世代製品の提供に取り組んでいる。ArmとIntelの提携により、IFSは当社の顧客にとって重要なファウンドリーパートナーとなるだろう」とした。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    従来型のセキュリティでは太刀打ちできない「生成AIによるサイバー攻撃」撃退法のススメ

  2. セキュリティ

    マンガでわかる脆弱性“診断”と脆弱性“管理”の違い--セキュリティ体制の強化に脆弱性管理ツールの活用

  3. セキュリティ

    クラウドセキュリティ管理導入による投資収益率(ROI)は264%--米フォレスター調査レポート

  4. クラウドコンピューティング

    生成 AI リスクにも対応、調査から考察する Web ブラウザを主体としたゼロトラストセキュリティ

  5. セキュリティ

    情報セキュリティに対する懸念を解消、「ISMS認証」取得の検討から審査当日までのTo Doリスト

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]