NTTデータは、銀行の保険商品販売における保険料振込をペーパーレス化するサービスを11月から提供すると発表した。統一仕様のデータ連携によって生命保険会社と銀行が振込手続きをペーパーレス化するのは両業界で初の取り組みだという。
同サービスを導入することで銀行側は、紙伝票への記入に伴う金額や振込先の誤り、顧客の記入負担、提案後の渉外員の帰店による機会ロスなどの諸課題を解決できるとするする。また、手戻りの防止や業務フローの効率化による営業店/本部事務の省力化も支援する。
保険料振込手続きのペーパーレス化に伴う変化と効果
同サービスは、保険の窓口販売(窓販)フロントゲート/保険会社共同ゲートウェイによる統一仕様での新たなデータ還元(振込先口座・金額・振込人/契約者名など)と、保険窓販フロントアプリにおける保険料振込のペーパーレス手続き機能/勘定系システムなどへの連携インターフェース機能で構成される。
保険窓販フロントゲートは、ペーパーレス保険設計/申込などのコンテンツ(生命保険会社提供)を金融機関代理店のタブレットやPCで利用できるサービス。保険会社共同ゲートウェイは、保険会社と保険代理店をつなぐ業界基盤プラットフォームになる。保険窓販フロントアプリは、金融機関代理店の保険販売業務向けフロントコンプライアンスシステムとなっている。
なお、前者では保険料振込向けデータ還元のみを利用することもできる。また、銀行が保険窓販フロントアプリ以外のシステムで保険料振込のペーパーレス手続き機能を実装する際は、後者の業務フローを参考情報として提供する。
サービス提供範囲
池田泉州銀行がファーストユーザーとなり、同行での利用開始に合わせて、複数の生命保険会社のデータを保険窓販フロントゲート/保険会社共同ゲートウェイにより還元する。なお同行は、今回のサービス利用の際に地銀共同センタ-「Service Engagement Hub」(SEHub)への連携を行うという。